真綿(まわた)の歴史

  • 若い方の中には「真綿ふとん」を「しんわたふとん」と言う方も…。初めて「しんわたふとん」と言われた時は、正直何のことか分からなかった。いろいろ話を聞くうちに、それが「まわた」布団であることが分かり、かつ、そこには誤解があることが判りました。読み方の話ではなく、その誤解は私たち「ふとん屋」の宣伝不足かもしれません。

     そもそも「真綿(まわた)とは何ぞや」ですね。誤解の多くは「真綿」をもめん綿100%の事とか、高級な「純もめん綿」と思ってみえたようです。
     絹(シルク)なのだから「絹わた」で良い筈です。何故「絹」が「真綿」なのか…。歴史を知ればある程度理解できるかと思われます。

もめん綿の歴史

  • もめん綿(棉)が日本に初めて伝わったのは、およそ8世紀末1,200年余り前(奈良時代後半)であったとか…。木綿わたが伝わるまで「わた」とは、絹のことでした。西尾市の天竹神社に崑崙人(現在、インド人とされているが、ベトナム人であるとかアフリカ人であるとか…。また、ペルシャ人とも。大まかにいえば、中国から見てタクラマカン砂漠の先に住む人々の総称とも…諸説多々)が漂着した時に「棉の種」を持ち込み、伝来したとか…。でも熱帯の植物であるが故、そのまま「棉」は定着せず、日本からはいったん消えたと聞いている。鉄砲の伝来と一緒に「棉」が二度目の伝来となり、栽培が盛んになって来た。つまり、「棉」とは、火縄の原料であり、軍事物資でした。

  • 長篠の戦を表した屏風

  •  棉(わた)が伝えられる前、貴族など身分の高い人々は着物に「絹」を入れた。絹と言ってもお蚕さんから得られる糸の始めと終わりは、いわば「クズ」の部分であり、それを着物の中に入れたと聞いている。つまりは「中わた」は、屑とはいえ絹そのものであるという事です。貴族のふとんと言われるのもそんな歴史からだと思われます。

     戦国の世が終わり、火縄銃の火縄としての軍事物資「もめん綿」の役割は終わり、武士や裕福な町人が「もめん綿」を布団の「中わた」に使うようになったようです。絹のわたと木綿の綿とを区別するために「絹わたを真綿」と呼び、「コットンを単に綿というようになった」と聞き及んでします。(爺は歴史家ではありませんから間違っているかも・・・)

     そんな「真綿ふとん」は「絹」ですから価格はある程度高いのは分かるような気がしますね。

真綿は保温性に優れ、また、吸湿発散性に優れてます。
肌に優しい、人に優しい繊維です。

  •    日本への養蚕技術が伝わったのは紀元前200年くらい、稲作といっしょに中国から伝えられたといわれています。養蚕によって絹糸・絹織物が作られるようになりました。税として朝廷に集められ租庸調の代品としても養蚕は奨励されたのでしょう。生産量が増えました。と同時に、絹糸を作るにあたって「くず糸」や「くず繭」も増えました。それらを「中わた」として利用する事により、蒲団(と言っても、着物に綿=絹を入れたもの)が広まったと思われます。真綿は単に高価という訳ではありません。寝具としては、結構優れていると思います。

    (A)吸湿性がたいへん良く、夏場の寝具としては快適である。吸湿性の良さは、羊毛>絹(≒麻)>レーヨン>木綿の順だそうだ。それでいて、(B)保温力もまあ良い。羊毛>アクリル>ポリエステル>ナイロン>絹>レーヨン>麻>木綿の順となるそうだ。さらに、静電気が起きにくいのでホコリが寄らず衛生的であるなど、多くのメリットがある。
    、真綿(絹)は動物性繊維つまりたんぱく質でできています。お肌の成分に近い約20種のアミノ酸が数百~数千も結合した純粋なタンパク質繊維なんです。

  • 舞妓さんは繭玉で肌のお手入れ

 もっと普及してもよいのだが、高価であるだけでなく、いわゆる「打直し」ができないので、リフォームするのに制約が多いことが、デメリットである。

 かって、家庭や寝具店では、もめん綿を「引き真綿」で包んで仕立てることが多かった。理由は、(a)綿切れを防ぐことと、(b)わたホコリの発生を抑える、などがあった。布団の中わたとしての「もめん綿」は、主に紡績工場からの落綿(糸を紡いだ残り綿)であったが、それよりも高価であったため、「打直し」が再三再四行われ、繊維が短くなりホコリの原因であった。昭和30~40年代には日本も裕福になってきたからか、インド・パキスタン・USAなどから輸入した原綿が、そのまま製綿されるようになり、また、生地も良くなりホコリが出にくくなった。前回の東京オリンピック前後から、引き真綿の利用は少なくなっていったと記憶しています。

 国産の絹は、しっとりしてますが、中国産の真綿ふとんはどことなく「ガサツ」です。お蚕さんの育つ気候の違いでしょうか。でも、お蚕さんの品種改良は日本でも昔から行われてきました。さらに、日本のみならず世界中で、品種改良がおこなわれています。

真綿ふとんとは、絹の「わた」が入ったふとんです。 話が脱線しました。真綿ふとんがもっと安価に普及すると良いですね。


500gの真綿ふとん
  • ぐんま黄金


  • ●黄金色の繭から得られた極上の「まわた」です。
    ●表生地:絹100%
     裏生地:絹100%
     中わた:絹100%(ぐんま黄金)500g入り
    ●税込み特別価格 129,600円(by ロマンス小杉&Watakei)


  • 西川リビングの真綿ふとん


  • ●本来の企画は1000g入りですが、特別に500g入りを企画しました。
    ●表生地:絹100%
     裏生地:絹100%
     中わた:絹100%(ぐんま黄金)500g入り
    ●税込み特別価格 81,000円(by西川リビング&Watakei)


  • タイシルク真綿ふとん


  • ●タイのキャッサバシルクで作った特別企画品です。500g入りです。
    ●当シルクの特長でふんわりし、1000g入りに近いボリュームがあります。
    ●企画途中は、画像をクリックして下さい。
    ●表生地:絹100%
     裏生地:絹100%
     中わた:絹100%(キャッサバシルク)500g入り
    ●税込み特別価格 54,000円(by西川リビング)在庫稀少
     ピンク・ベージュ・グリーン・ブルー


真綿ふとんのメンテナンス

  • ①真綿ふとんのクリーニング
    ●いわゆる、「ふとん丸ごと水洗い」は原則できません。
    ●真綿(絹)の主成分であるの一つセリシンが、水で洗うとのり状に溶け、乾くとき繊維を硬くしてしまうからです。汚れが移動するだけなどと言われるのはこのことです。難しい真綿ふとんのクリーニングも、新しい溶剤や技術開発が進み、水洗いも可能になりました。でも、それなりの技術力の有る業者でないと、失敗する恐れは大いにあります。・・・真綿ふとんのクリーニングのご相談承ります。

    ②真綿ふとんのリフォーム
    ●真綿ふとんはいわゆる打直し(成型のし直し)が、原則できません。出きる工場は全国で一社のみ(未確認情報)と聞いてます。
    ●中国旅行をしたお客様が、時々真綿ふとんを買ってみえます。仕立てて欲しいと持ち込まれます。もちろんお請けいたしますが、問題も多くあります。まず、寸法が日本の規格ではないため、ありえないサイズになることが多々あります。ですから、カバーまで別注サイズとなり、意外と高く付きます。大きいサイズであれば、ハサミで切り落とすなどして日本のサイズにすることも可能です。

  • ロマンスナイト(羽毛+真綿)も承ります。

  • 真綿ふとんの「丸ごと水洗い」料金

    サイズ

    税込み価格

    シングル

    150x210cm以内

    5,298円(税込み)

    セミダブル

    170x210cm以内

    7,020円(税込み)

    ダブル

    190x210cm以内

    8,640円(税込み)

    (条件がございます。詳しくは店頭で)